「ふゆー。いい加減機嫌なおしてやーι」
ボクの甘い1日
尸魂界十番隊隊舎にて、微妙な空気が流れている。
痴話喧嘩はいつものことなのだが…
今回のは長引いてる。実際いつもより眉間の皺が増していることから
他の隊員は日番谷に近づこうともしない。
原因である市丸はなんとか抑えようと先ほどから努力するものの日番谷のイライラは増すばかりであった。
「ふんっ!もうお前なんて嫌いだ。もう近づいてくんな!」
「…ふゆ、言っていいことと悪いことがあるやろ?本気で、いうてんの?」
先程とは違った、強い言い方をする市丸に日番谷は視線を泳がす。
それを市丸が見逃すことはなく「ふゆ」と、強く声をかけた。
びくり、とはねた肩は日番谷を硬直させた。
市丸は少しだけ霊圧をあげて怒りを示し、日番谷に近づく。
「……ぃ…」
「聞こえへん」
「…本気じゃ……なぃ……」
「『ごめんなさい』は?」
「ごめん、なさい……」
(…ってなんで俺が謝んなきゃなんねぇんだよ!
元はといえばこいつが悪いわけで謝ってほしいのは俺の方なのにっ)
「うん、ええ子♪…………でも許さへんよ。」
妖艶に笑む市丸。きっと確信犯だろう。
しかし、日番谷が気付くことはなく…
(まぁ、確かに言い過ぎた…かも…)
「………で、何したら許してくれるんだ?」
「(ニヤリ)そやねぇ…今日一日猫語で過ごす!」
「Σはぁ!?」
「ボクの前だけでええからv語尾に『にゃ』をつけるんやで?」
かわいく振る舞う市丸は日番谷に近寄った。
自分ににゃっにゃ言っている日番谷を妄想し始めている。
(鼻血もんやぁ〜v)
もはや止まらない市丸の妄想。
そんな中、日番谷の猫語が始まった。
***
「市丸。そろそろお前帰ろよにゃ。」
「ええやんv」
仕事をしている日番谷の元へ行き、ベタベタとしはじめる。
溜息を盛大につき、そのまま仕事に取り掛かり始める日番谷。
鬱陶しいと思いつつ、ちょっと嬉しかったりする。
「ふゆー。構ってやぁ?」
「仕事中にゃ。」
・・・・・・・・・・・・
なんでやろ・・・・
ちっとも萌えへん。
(はっ そうや!“にゃ”の部分が
仕事中にゃ? やと萌えるんやけど、冬の場合
語尾がさがっとうからや!!!!
よし、ふゆの“にゃ”のとこだけ抜き出して聞けば・・・・)
「―――――――にゃ。」
「――?・・・―――にゃ。」
「――――、――――――――にゃ。」
ふふふふふ・・・・・・
(冬がにゃっにゃ言うてはるーvV)
市丸は日番谷の言っていることすら聞いておらず、一人で異様な笑みを浮かべていた。
人間(死神)の限界を歪んだ愛で乗り越えた市丸。
仕事ができないほど邪魔をしてくる市丸に平然としていられる訳もなく
日番谷は後ろから抱き着いてくる市丸の方を向いた。
「たいっちょー只今戻r「邪魔すんなにゃ!」
「あ。」
「「「「…………………」」」」
執務室が一気に氷点下に。
サボリ魔の副隊長、松本乱菊が最悪のタイミングで戻って来てしまった。
そしてその後ろには目を点にしている藍染が立っていて、手には書類であろう紙を持っていた。
「……隊長カワイイ〜v」
(お前は何喜んでんだよ!!)
「日番谷君にはそんな趣味が…」
「ば…ちがっ…////」
「なんや、乱菊と藍染はんかいな。」
「何お前も平然としてんだよ!松本はもう上がっていい!!藍染もこのことは誰にも言うな!忘れてくれ!!」
「え〜?おもしろいのにぃ・・・」
面白そうな顔をしながら執務室を出ていく松本に、未だに立ち去ろうとしない藍染。
手に持つ書類を日番谷に渡すとき、じーっと見つめた。
「な、なんだよ…」
「・・・いや、何でもないよ。じゃ。」
相変わらずの笑顔で去っていった。
この日、日番谷にとって(誰かに聞かれないか)半分怯え、市丸にとって幸せな一日となった。
〜おまけ〜
後日談
乱「その写真なんなの?」
市「これはこの前撮った冬の写真や」
乱「へ〜…(ということはあのときのね?)」
市「にゃっにゃいうてはる冬の顔がこりゃまたかわいかったんやでv」
乱「よく撮れたわねι……あ、この写真私も欲しいわ。」
市「え〜・・・いくらで売ろうか・・・」
乱「え!?金とるの??」
市「当たり前やん。ボクのかわいい冬や!誰にも渡しとうない!!」
乱(独占心丸出し・・・・・・)
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あとがき
ハピバゆらねvV
笑えるかはわかりませんが、どうぞお納め下さい。
ゆらねのみお持ち帰り。
管理人の書いた夢小説を持ち帰って飾って下さる場合は
持ち帰る前に一言メールかDIARYに書き込んで下さい。
そしてその夢小説のどこかに『籠の中〜舞う蝶〜』と『黒羽の作品』ということを必ず記入して下さい