あんたはなんでこんな恰好をしているんだ。









というか、その前になんでこんな姿なんだ!!






















[同類?]


























虚圏では最近、春がやってきたようだ。

もちろんあの小さい一護によって。



一護がまだ夢の中にいる時間、ウルキオラは起こさないように静かに藍染の元へ向かった。

呼ばれたので仕方ない。








扉は大きな音を立てて開かれ、静かに入っていく。









「藍染様」








ウルキオラに背を向けていた藍染が、その声にゆっくりと振り向いた。








私の一護は居ないのかい?」

「(呼びだして第一声がそれ!?)・・・はい。お休みになられていましたので」









あくまで冷静に対応をする。




藍染の手には虚圏の誰もが着ている白い服。

藍染によってつくられた服はウルキオラの元に渡された。










「どうだい、ウルキオラ。我ながらいい出来だとは思うんだが。」










その場で広げて見ると、意外ときちんとしたものであった。





藍染のことだ。

きっとロリコンなのでかわいい一護のために女物のような服を用意すると考えていただろう。

しかし、なんとも普通に出来上がっているそれは、ウルキオラと同じデザインのものとなっていた。










「まとも・・ですね。」

「・・・え?」

「(やばい・・・)いえ、良い出来ですね。」

フフフ・・・そうだろう。一護のために徹夜してしまった。」










自慢げにいう藍染にウルキオラは小さくため息をもらしてしまう。

なんと突っ込めばいいのだろうか。

徹夜でやるくらいならばきちんと仕事をすればいいものの・・・。




毎日毎日一護のストーカーをしては仕事が溜まる。

そんなウルキオラの考えを余所に、高笑いしながらウルキオラに自慢話を藍染は続けた。





































一方、所変わって一護は・・・






「・・・れ?ウルキオラ・・・?」





目が覚めて辺りを見回すがウルキオラが居ない。






(ま、いっか・・・)











宮から出てトコトコと歩きはじめた。

あの、ゆるゆるのパーカーを着たまま。



思うがままに進んでいくと、ウルキオラではない誰かが歩いていた。

そりゃ虚圏にはあらゆる破面がいるのだからおかしくはないのだが。







藍染=おじさん事件から

ウルキオラに破面の名前を大抵教えてもらっていた。

ある程度知識はあるようだ。







立ち止まって考えていると

その先にいた破面は一護に気付き、向ってあるいてきた。

不良風で、水色の髪が特徴のグリムジョーだ。








「!!(こいつ・・・)な、なんで・・・」









まだ考えているのか

グリムジョーがすぐそこまで来ているというのに気付いていない。

彼はというと、頭の中でいろいろと考えているようだ。







「(え、何で・・・何でこいつが小せえんだよ!?

その前に、なんだ、この格好は。反則だろ、どう見たって。

は?襲ってくれってか?いやいやいやいや・・・相手は子供だぞ?

いくら何でも俺はロリコンじゃねーし!!あ、でも一護限定のロリコンなら・・・)」




「思い出した!!ぐりむじょー・じゃがいも・じゃっく!!」




「ちげーし!」









すかさず突っ込めば一護はアハハとか笑いだした。

グリムジョーは盛大に溜息をつき、しゃがんで一護と視線を合わせた。


(調子狂う・・・こいつやっぱり一護か?頭オレンジだし・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まさか!!一護のガキ・・・)




「一護様。探しました。」




はい、此処でまともな人が登場しました。

(多分)救世主ウルキオラ。

一護の服を手に、探しに来てくれたらしい。



「おい。やっぱそいつは一護なのか?」

(一瞬一護のガキかと・・・)



「・・・そうだ。藍染様に薬を飲まされてこんな姿だ。体も精神も子供だからな。

まさかと思うが変な方向に考えていたんじゃないのか?」


「!!あぁ??(怒)」



「・・・・・・言っておくが、“ロリコン”だと、藍染様と同類だぞ。

グリムジョー・じゃがいも・ジャック






「お前まで言ってんじゃねーよクソが!!

グリムジョー・ジャガー・ジャックだ!!」








グリムジョーはイライラしながらその場を去った。







「(ぜってー俺は藍染のヤローと同じじゃねー!!

前言撤回!例え一護でもロリコンになってたまるか!!)」








ウルキオラは去っていくグリムジョーに図星か・・

と考えながら自宮に戻り、一護にまともなこの白い服を着せた。



半分は一護自身できちんと着れたが、ウルキオラに手伝ってもらいながら着たようだ。







(これでやっとまともな服になった。)








長かったなぁ・・・と遠い目をしたウルキオラでした。
































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