これは、一護があの怪しい薬を飲んでしまって。
小さくなってから1週間が経とうとしている時のお話。
一護を任されたウルキオラは、今まで子供の…ましてや人間だなんて初めてのこと。
どうすればいいか。など考えたが、経験のないウルキオラには難しいことだった。
(グリムジョーの奴に聞いて……いや、鼻で笑われるに違いない)
グリムジョーに馬鹿にされるのはプライドが許せなかった。
グリムジョーの嘲笑う顔が浮かんで、苛立ちを増した。
(相談するなら日番谷様だけだな。)
ところが。
そんなウルキオラの悩みとは裏腹に、面倒なことは何一つなかった。
しかも懐かれるとまできた。
今まで懐かれるという行為はなかった為、逆に戸惑う。
ウルキオラのイメージでは、黒崎一護は
(うるさい。馬鹿。しかめっ面……)
最後はウルキオラにも言えることだとは思うが、まぁいいとして。
それが覆されるほどの、小さな一護。
「一護様」
「おぅ!なんだ?」
明るくて、素直で、良く笑って、懐く。
腰掛けるウルキオラの目の前に立ち、首を傾げる。
グッと、こみ上げてきそうになるこの衝動を抑えて、一護をまっすぐに見た。
「一護様は、俺が怖くないんですか?」
「……なんで?」
「俺は、一護様のように感情を表に出すことは滅多にありません。
グリムジョーの方が、極悪面ですがああ見えて子供好きですし、面倒見もいい。
何より、認めたくありませんが遊ぶのは上手いですし…」
一護は怒った表情でウルキオラの膝の上に乗ると
小さな手で頬をぐぃーーーっと、引っ張ってやった。
そこまで強くすることはなかったが
一護の突然の行動にウルキオラも思わず目を丸くした。
パッと手を離して、にっこりと笑みを向けて。
「怖くねぇよ。オレ、一度もお前のこと怖いだなんて思ったことねえし!」
「一護様……v(きゅん)」
にっこり笑っている一護は、腕をウルキオラの首に巻きついて抱き締めた。
「おれは、ウルキオラ好きだぜ?」
「(ライクの方だろうな)ありがとうございます」
「もうそんなこと聞くなよ?約束!」
「…はい。」
微笑ましい彼らは、どこから見てもカップルのようだ。
それを見ていたのは…
じぃーーーーーーーーーーーーーーーー……
市丸と日番谷の2人だった。
正確には、市丸が凝視していたのだが。
「ふゆっ、ふゆっ!!」
「あー、なんだ?」
ほのかに頬を染めながら、視線を日番谷に向けた。
面倒くさそうに返事をする日番谷は視線だけを向け、返事を返す。
「あんな、あんな……ボクんこと…怖ない?」
頬を赤くし、もじもじとしながら、自分の理想の返事が返ってくることを期待して。
しかし、日番谷は甘くない。
目線を逸らし、ため息をひとつ零して。
「……怖ぇよ…」
心底ウンザリ、といった表情で呟いた。
「えっ!!なっ、なんで!!?」
「くっつくな!!」
ゴスッ
予想もしなかった返答に驚き、身体を向けて抱きつこうと両手を広げて日番谷にひっついた。
うっすらと涙のようなものが見えるが、見なかったことにしよう。
ひっつかれたことにいらだちを感じたのか、声を少し荒げながら市丸の顎に向け、グーでアッパーをおみまいした。
「ったく、鏡見てみろよ…
そんな鼻血垂らして息荒くしてる奴を目の前にして怖いと思わない奴の方が、俺はどうかしてると思うぜ…」
はぁ…と溜息を零し、市丸を残してさっさとその場から立ち去って行った。
「ああん……」
市丸も手を伸ばすものの、何も掴むことはできずにこの場に置いて行かれてしまったのだ。
しーーーーーーーーーーん………
「ふゆ……」
俯く市丸は、落ち込んでいるように見えた。
しかし、バッと顔を上げて
「照れ隠しやな!!」
目を輝かせていた。
プラス思考で行こう!
(今のはツンや!このあとデレがあるはずや!!)
END...?
市「なぁなぁ…冬にボクんこと怖い言われたんやけど…どないすればいい?」
ウル「(つくづく面倒くさい…)…さぁ。……藍染様に相談されたらいかがですか?」
市「ウルキオラ……ボクに冷たない?」
ウル「(呆れているだけです)被害妄想ですか?」
グスッ
市「ちゃうわ!えぇもんえぇもん!!冬に慰めてもらうもん!!(自分は一護ちゃんとラブラブやからって!!)」
ウル「そうですか…(それなら本人に聞けばいいのに……)」
090227
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いいわけ。
バックの背景はシロツメクサ。花ことばは『約束』です。
ウルキオラの話で少しかすってるので、これにしました!
久しぶりに背景使った気がします。
原作のウルキオラのセリフから思いついた作品です。
なので、私(黒羽)の勝手な妄想で、ゆらに相談。
今回はウル一要素が強いので、ギンヒツ好き様には申し訳ない作品になったやもしれません。
次はキチンとギンヒツを入れます!!(いつになるかわかったもんじゃありませんが)