「一護様。
これ、どう致しますか?」
ウルキオラが視線を向けるその先には、
破面達から無事に渡されたプレゼントの山。
「うーん…」
[クリスマスパラダイス〜after day〜]
ウルキオラが持ち帰ってくれたプレゼントの中身をまず開けてみることになった。
中には手袋や本、破面達は中々考えていたようだ。
順調にプレゼントは開けられ、一護は目を輝かせていた。
が、やはり、怪しいものはないということはなかった。
「これ、ケーキ?」
一護が開けた箱には小さなホールケーキが入っていた。
ごく普通のケーキのように見える。
そのはずなのだが、
「なぁ、うるきおらー…
これ、なんかフツウなのに、食べちゃいけない気がする……」
「では、食べない方がいいでしょう。」
なにかあってからじゃ遅い。
着々とプレゼントは開けられ、
そしてロリ、メノリからもらったプレゼントを開けた。
そこには
「赤い服?」
サンタ仕様のコスチュームが入っていた。
それもセットで。
しかもご丁寧に女の子用だ。
「どうしよう……
でも、着なきゃ悪いよな……」
ということで、着替えることに。
「では、着替え終われりましたら
日番谷様にこれを渡しに行きましょう」
「おぅ!」
ウルキオラは一護が着替えている間、
(嫌々だが)プレゼントを片づけていった。
「なぁ、これであってんのか?」
思わず目を丸くしてしまう。
どこから見ても女の子にしか見えない。
「なんか足がスースーして変な感じ……」
「一護様。決してその言葉を藍染様の前で……」
「いわねーって。」
ありえない。と首を振って否定した。
そんなこと言ってしまうとその場で
頂きます☆
なんてことがないとは言い切れない。
足元を見れば、ブーツもあったようで、履かれていた。
「じゃ、とーしろーの所にいこーぜ?」
「はい。」
先頭切って歩きだした一護に、
荷物を持って後に続くウルキオラ。
鬘でなびくオレンジの髪が揺れていた。
「とーしろー!!」
扉を一生懸命開けて入ってきたのは
「「誰!!??」」
声を合わせて聞いてしまうほどであった。
しかし、見覚えのあるオレンジ。日番谷とあまり変わらない背丈。
そして何より日番谷を「とうしろー」というのは一人しかいない
「まさか……」
「一護チャン??」
すっかり女の子のような一護。
「失礼します」
「ウルキオラ、どういうことだ?」
ゆったりとはいってくるウルキオラに日番谷は問い詰めた。
慌てることなくことの説明をしていくウルキオラ。
「ロリ、メノリ……か。」
「冬も着てみたらどーや?」
「なっ///恥ずかしくて着れるかーーー!!!」
市丸にアッパーをお見舞いしてやる日番谷。
それを楽しそうに眺めていた一護は日番谷の前に座ってニコリとほほ笑んだ。
「とーしろー…今日だけでも着ようぜ?」
「お、俺は…////」
「(一護チャン!あと一歩や!!!)」
「な?クリスマスは今日だけだし、今日終わったら着なくていいだろ?」
「………………わ、わかった…」
その後の市丸の反応は早かった。
箱からコスチュームを出して、手際よく日番谷に着せていくのだ。
半分放心状態の日番谷の近くには必ず一護がほほ笑みながら待ってくれている。
そして…
「ふゆーvVvV女の子みたいやぁ!!」
「は、離れろ!!」
いつもよりスースーする足が嫌に感じてしまっている。
顔を赤くした日番谷は一護と並んで立つ。
記念に写真に収められ、一護はウルキオラの元に。
市丸は日番谷の元に。
「風邪をひかれないように……一護様」
「おぅ!」
「ふゆーvVvV」
「き、ききき着替えていいか?」
「えーこのままで居てはってv」
ぎゅうぅ…と抱きしめる市丸。
カチコチに固まったままの日番谷はなされるがままだ。
調子に乗った市丸は
ちゅー
としてやった。
そんなことされて、日番谷は涙目になっている。
その眼で睨んでも逆効果になっていることも知らずに……
「……………一護様。そろそろ失礼しましょう。」
「え〜?」
ウルキオラは咄嗟に一護の目をふさいで市丸の宮を出て行った。
(子供の教育に悪い……)
数秒後、市丸の叫び声と日番谷のどなり声が聞こえてきたのは空耳ということで。
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