聖なる夜
それは、サンタがクリスマスプレゼントを子供達に配る日
そして
恋人達のイベント
[クリスマスパラダイス]
現世で行われている行事が此処、虚圏でも行われようとしている。
2人のアイドルを喜ばせる為に――――・・・・・・・・・
何やら破面たちはこそこそと準備をしているようだ。
あくまでばれないように・・・
誰にばれないようにするかって?
もちろん2人のお子様
ではなく、ストーカー2人にだ。
もし、こんなことがばれてしまってはプレゼントを没収どころか、
命を没収される危険性も否めない。
射殺されるか、鏡花水月で一発KOだろう。
どうすればばれずに事が成せるか。
そこが破面達の腕の見せ所であった。
ウルキオラは自宮で悩んでいた。
以前一護に欲しいもの聞いた時にでたあの言葉・・・
「うるきおらー。どーしたんだ?考え事か?」
ベッドでごろん、と横になりながら本を読んでいる一護が首をかしげた。
「・・・・いえ、何でもありません。」
「?そうか。困ったことがあったら言えよ?俺ができることはするぜ?」
「ありがとうございます」
その困った問題を作っているのが一護、彼自身だとは思っていないだろう。
ウルキオラに笑顔を向けてから、再び本を読み始めた。
何を読んでいるのだろうか。
もう、子供の本を読んでいないことは小さくなってから数日後のこと。
それからは様々なジャンルに手を出していた。
この前読んでいた本とは違うようだ。
気になったウルキオラは一護が読んでいる本を覗いてみた。
が、そこには子供が読みそうもない
・・・いや、絶対に読まないであろうタイトル、内容があった。
『ストーカー撃退法1000の技!!〜これで君も安心だ〜』
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
もはや言葉すら出まい。
こんな本を読むようになってしまったのは、
間違いもなく、あの男のせいだろう。
(見なかったことにしよう・・・)
真剣に読んでいる一護をそのままにし、ウルキオラは自宮を出て行った。
今日は24日。
クリスマス前日。
破面達の勝負の日は明日――――・・・
自分ならどちらを選ぶか?
すっかり幼くなってしまった笑顔の一護
それとも
しっかり者でたまに見せる笑顔がものすごく可愛い日番谷
双方ともリスクは高い。一瞬でもミスをすれば明日はない。
一護には藍染というストーカー障害物が。
日番谷には市丸という日番谷を愛してやまない恋人の障害物が。
(悩みどころだな・・・)
当日、一護はいつもよりウルキオラにべったりとくっついていた。
本を読んでいるウルキオラを後ろから抱きついたり、膝にのったり・・・・
一見、羨ましい光景だ。
「なぁ、うるきおらー。とうしろーは市丸のところにいるのか?」
「おそらく。・・・・どうかされましたか?」
「昨日、お前が宮を出た後、俺もとうしろーと遊ぼーと出たんだ。
けど、断られた。・・・・・市丸に」
「・・・・はぁ、それはなんというか・・・・」
「だから、今日遊ぼうと思うんだ。」
「一護様。」
――今日は大人しくしていた方が・・・
と言おうとしたがやめた。
逆に動いた方が見つかりにくいのかもしれない。
ここにいては他の破面ならともかく、藍染がここに来るかも知れない。
「・・・お供します」
「おぅ」
「一護様。その前に・・・」
考えを重ね、第2の選択を選ぶことにした。
それは、一護が欲しいと言ったもの、第2希望。
「一護様が一番に欲しいものはできませんが・・・」
渡したものはチョコレート
一護の好物だ。
中身がわかると、一語は満面の笑みでウルキオラにお礼を言った。
なんとか無事に渡せることができたようだ。
「では、行きましょう。一護様」
「おー!」
「いい?藍染様が一護様に会いに行く前に見つけるのよ!!」
「ロリ・・・日番谷様はどうする気?」
「渡したいけどさ、ほら・・・今日みたいな日は背後霊が付きまとうから無理でしょ!?」
「じゃ、いつ渡すのよ。」
「そ、それは・・・・
あ、そうよ!一護様に渡してもらうように言えばいいわ!」
私ってばあったま良いーとか言いながらこそこそと探し回るロリとメノり。
前後左右、小まめに確認をしながら移動をしていた。
背後に近づく影を確認できずに
「オイ」
ビクッ
「キャーーーーーー!!」
キンキンと響き渡るロリの叫び声
グリムジョーは片耳を手でふさいだ。とても嫌そうに・・・
そして、ロリがゆっくりと振り返ればグリムジョーで、藍染ではないことに安どした。
「何よグリムジョー!突然現れないでくれる!?」
「勝手に驚いたのはそっちだろ。
涙目になるんじゃねーよ、こんくれーで。」
「グリムジョーはどうしてここに?」
「てめーらには関係ねー」
プチッ
「何ソレ、話しかけておきながら」
「あぁ??」
まさに一触即発。ロリとグリムジョーが睨み合っている。
どちらも引く気はないようだ。
「あーー!!ぐりむじょーだ!どうしたんだ?」
「ちっ 一護とウルキオr「キャー一護様vようやく会えました!」
グリムジョーを突き飛ばし、一護の前でロリがしゃがんだ。
「どうしたんだ?」
「一護様にクリスマスプレゼントですvV是非着て下さいね☆」
ロリは一護にプレゼントを渡すと次いでメノリが一護に渡した。
「これは日番谷様の分です。届けていただけますか?」
「おぅ!ありがとな!」
キュン
「「それでは失礼します!」」
2人は風のようにその場から去ってしまった。
そう、殺される前に・・・・。
その後、プレゼントをもらった一護はご機嫌に日番谷の処へ向かっていった。
全ての荷物をウルキオラに持ってもらいながら。
「ふゆー。ふゆはクリスマスプレゼントは何がええ?」
ベッドの上でまったりとしている時、日番谷を後ろから抱き締めている市丸がそんなことを聞いてみた。
もちろん、日番谷は今日がクリスマスというのは知っていたのだが・・・・
ムカッ
「てめぇ・・・・俺を子供扱いすんのか?」
額に青筋を浮かべながら後ろにいる市丸を振り向き際に睨みつけた。
「ちゃうよー。子供扱いなんてせーへんよ。
恋人として聞いとるんよvV」
「なっ///////」
睨みつけたと思いきや、市丸の言葉に一瞬にして顔を真っ赤に染め上げた。
まるで幻聴でも聞いているかのように、頭の中でリピートしていく。
「ふゆー・・・・聞いとる?プレゼント何がええ?」
「・・・・・・、な、何でもいいのか?」
「ええよー♪」
手を顎に持っていき、少し考えてみる。
沈黙が続く中、何か決心したかの様な素振りを見せ、うなづいた。
「・・・・・・・・じゃあー・・・・・・・」
「ん?」
「・・・・・・・・・・・・キス・・・・・が、ほしい・・・・・・デス//////////////」

戸惑いながらも
少し伏し目がちな日番谷は目を潤わせながら市丸に視線を送りつけた。
我慢の限界
クリーンヒット!!
市丸は鼻血を噴射させた。
「ふゆー!!!!
クリスマスやなくてもいつでもやったるからなーvVvV」
「うを!市丸!!鼻血鼻血!!」
「むしろそれ以上のことでもいつでm強制終了
「・・・・・何やら市丸様の宮が騒がしいですね?」
既に市丸の宮の前まで来たウルキオラと一護。
中から2人の声が聞こえてきた。
それはまぎれもなく市丸と日番谷なのだが・・・・
「盛ってんじゃねぇ?」
「!!??(一護様!?どこでそのようなお言葉を!!)・・・・・・あ、あとで来ましょうか。」
「そうだな。明日にしようぜ。」
踵を返し、ウルキオラの宮に帰り始めた。
「多分、俺もやんなきゃなんねーことあるしな。」
「やらなくてはならないこと、ですか?」
ウルキオラが首をかしげたその時だった。
「いーちごーーーーーvVvVvVvV」
「「!!」」
どこからか聞こえてくるあのストーカーの声。
一護はその場に硬直し、あたりを見回し始めた。
が、姿がない。
どこかで探しまわっているんだろう。
そう思った時、瞬歩で現れた藍染。相当探し回ったのだろう、息切れが激しい。
「一護を探しまわったおかげでずいぶんと息が上がってしまったよ。」
ハハハ、と笑いながら一護に詰め寄った。
「オジサンだもんな。」
「・・・・・・・と、まぁ・・・愛するもののために尽くしたんだ。これをあげよう☆」
と一護に無理矢理与えたものは何かの液体。
自慢げにその液体の説明を始めた。
もちろん聞いていないのだが。
「うるきおらー。いっぱい動いたから眠くなってきた。」
「では、戻ってお昼寝してはいかがですか?」
「うん、そーする。じゃ、俺からやる。」
藍染が話しているにも関わらず、一護はそれを遮って藍染に丸いチョコレートをあげた。
涙目で喜んでいる藍染をよそにウルキオラと共に宮へ戻っていった。
一護と甘い1日を過ごしたのは、ウルキオラであった。
〜おまけ〜
ウル「一護様。よろしかったのですか?あのような行為をされては勘違いしてしまわれます。」
一「ふふふ。あれはな、ただのチョコレートじゃねーんだ。」
ウル「・・・・と、申しますと?」
一「あれはな――――・・・・」
市「なんやぁ、元気ありませんなぁ。」
藍「ギン・・・一護にチョコを貰ったんだ」
市「そらよかったじゃないですか。まぁ、ボクも冬に甘いの頂きましたけどv」
藍「・・・・・へぇ・・・」
市「霊圧あげんといてくれます?もらったんですやろ?」
藍「あぁ、もらったさ。ゆで卵をチョコでコーティングされたものをね・・・」
市「あなどれない・・・・一護チャン」
ウル「よく、考えつきましたね。」
一「この本に書いてあったんだ。」
ごそごそ・・・・
『ストーカー撃退法1000の技!!〜これで君も安心だ〜』
ウル「なるほど・・・(だから真剣に読んでいらっしゃったのか)
その本、いつ買ったのですか?」
一「ううん。ぐりむじょーからのプレゼントで、昨日もらったんだ。」
ウル「そうなんですか・・・(やはりあいつは馬鹿だな・・・・)」
クリスマスパラダイス〜after day〜へつづく。
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